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【事件簿】不倫がバレた時  実体験談

これからのお話は私が不倫をして、瞬間ではあったにせよ、バラ色の時間から地獄の修羅場に落ちていくお話です。皆様はこういう目に遭わないように十分に注意して不倫にお励みください。

あれはもう10年くらいまえのお話で、私の職場にファッションモデルのような女性が在籍していました。性格は人見知りで愛想が良いとは決して言えませんでしたが、その美しさは会社でも有名で、容姿だけならNo.1であったのは間違いありません。

その女性は私の部下であったので話す機会もよくあり、徐々に親密になっていきました。この女性を落とすことに成功した話もそれはそれで面白いのですが、今回はそこを割愛して親密になったところからのお話です。

ある日、いつものようにホテルで関係を持った後、料金を支払って退室しようとしたのですが、そのホテルはいわゆるラブホテルで、お金は部屋の出口付近に設置された機械に支払うシステムになっていたのでした。支払い終わると機械からレシートが印刷され出てくるのです。今の私ならそのレシートを放置して退室するのですが、清掃業務に携わっていた経験からゴミを放置しておけない習性が身についていたので、スーツのポケットにそのレシートを入れたまま退室してしまったのです。その時は帰り駅のゴミ箱に捨てようと思っていたのですが、不倫後の私の心は浮つき、帰路もその不倫相手とラブメッセージの往復に忙しく、レシートのことが記憶から消されていました。

さあ、不倫がバレるときがやってきました。ある日の夜中にいきなり妻から起こされたのです。しかし口調は穏やかで最初は私が寝ぼけていたのも手伝って、何の用かと私が不機嫌になったくらいでした。すると、「あなたのスーツのポケットからホテルのレシートが出てきたんだけど、どういうこと?」と半分笑いながら、決して眼は笑っていない表情で私をじっと見据えました。だんだんと頭が起きてきた私は「これはヤバイぞ…」と思うのが精いっぱいで、続けざまに妻が「携帯見てもいいかな」というやいなや私の携帯を取り上げ、メールボックスを開いてしまったのでした。そこには消去し忘れた不倫相手へのラブメッセージが残っており、万事休す、となってしまいました。翌朝不倫相手に電話させられ、会社近くのファミリーレストランで私も含め3人で会う約束をさせられました。もう、この日の仕事は2人とも手につかず真っ青な顔で時間が経つのを待っていました。

ファミリーレストランでは妻が不倫相手を質問攻めにしKO寸前でしたが、意外にも不倫相手が「責任はすべて私にあります」と言ってくれているのを聞いて、さらに自分が情けなくなっていくのでした。

妻は不倫相手に退職を迫りますが、「それだけは勘弁してほしい、2度と2人で会わないので…」という戦いが始まりました。妻は「あなたでは話にならないから明日、あなたの親とお話しさせてほしい」と、とんでもないリクエストをしましたが、不倫相手がこれを受け、その結果2日続けてそのファミリーレストランで、しかも私と妻、不倫相手とその母親、という4人で会うことになってしまったのです。針の筵に座る心地とはまさにこの事で、生きた心地がしませんでした。

翌日、本当に不倫相手がお母さん同伴で現れ、妻と話し合いがなされましたが、結局私と不倫相手が2度と職場以外で会わないこと、人事課に不倫して妻にバレたことを理由に異動の希望を出すことで納まりました。

しかし妻は私を決して許していませんでした。この事件がきっかけで携帯電話にGPSを装備され、いつでも妻が私の居所を知ることができるようになったのです。さらにお金を持つと碌なことをしないからという理由で、お小遣いは1日500円を毎朝支給されるようになったのです。

私はこうした不倫が原因で、自由を失いました。これをお読みの皆様はこういうことにならないように、まず、レシートを自宅に持ち込まないこと、メールはすべて消去することを強くお勧めします。バレなければ天国、バレれば地獄、それが不倫というものですね。

こうした妻からのギシギシの縛りから、またもや私が不倫に成功する話はまた、別の機会で…

ありがとうございました。

humikuma:
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