会社に変革をもたらす人材は、論理的な人間
今、あらゆる企業において求められる人材とは、変革をもたらす可能性がある人材です。
ビジネスにおいて、変革をもたらすことができない企業は、
環境に適応できずどんどんと潰れていってしまいます。
どういう人材が変革をもたらす可能性のある人材なの?
その答えは、論理的な思考と行動ができる人材であるということです。
変革をもたらすために必要なものは、まずは斬新なアイデアの発想です。
そして、斬新なアイデアは、多様なアイデアの発想から成立します。
そもそも、天才とは多様なアイデアを生み出すことができる人を指します。
違う言葉で言えば、アイデアの底辺が広い人の事といえるでしょう。
底辺が広ければ、卓越したアイデアの出現確率が上がるわけです。
エジソンは1000以上の特許を取得していましたし、ピカソは生涯で約2万点の作品を残しています。
この事実を裏返すと、ふつうの人間は様々なアイデアを発送することができないということになります。
実際に、知識や経験、常識に捉われて発想が枠を出ないのが私達普通の人なのです。
じゃぁ、普通の人はどうしたらいいの?
天才的発想ができない私達は、実は、論理的な考えを持つという事が、
非常に発想力を生むうえで重要となってきます。
発想力のある人は、論理的な人材である。
簡単な例を挙げて説明していきたいと思います。
例えば、「数が減っている公園のハトを増やす」という課題があったとしましょう。
みなさんであれば、どういう解決策を思いつくでしょうか。
「餌をたくさん与える」とか「他からハトを持ってくる」など、いろいろ思いつくこともあると思います。
しかし、ビジネスの場においては、このような「思い付きの方策」を選択するわけにはいきません。なぜなら、実施にはお金がかかり、人やモノも費やす必要があるからです。
そのため、まず最初にとるべき方策として、高い成功確率が必要とされます。それでもだめなら、第二案、第三案と方策を試す必要があります。
その際に、はじめの失敗を教訓としたうえでの第二案、第三案という合理的選択は、「議題が論理的に整理され、構造的にとらえられて初めて可能」になるのです。
論理的に整理し、構造的にとらえること
ここで、「数が減っている公園のハトを増やす」という議題に対して、論理的に整理し、構造的にとらえることを行ってきたいと思います。
なぜ、ハトが減っているのか?を突き止める必要があります。
そのために「ハトの数が減っている」という情報から、
- 1.「生まれ育ってくるハトの数が少ない」
- 2.「減少するハトの数が多い」
ということが考えられます。
次に、
- 1-1.「ヒナが育たない」 ・・・
- 1-2.「ヒナの数が少ない」・・・「卵の数が少ない」「ふ化率が低い」
- 2-1.「ハトが逃げてしまう」・・・「餌が少ない」「敵対生物がいる」
- 2-2.「ハトが連れ去られてしまう」・・・
- 2-3.「ハトが死んでしまう」・・・「自然死が多い」「事故死が多い」
- 2-4.「ハトが殺されてしまう」・・・
と遡って考えることができます。
このような分析は、きりなく続けることができますが、このような論理的な分析をすることで、この「ハトが減っている」という今回の原因に近づくことは確かだといえます。
実は、この議題には実際のモデルがあり、それは東京の日比谷公園だそうです。
日比谷公園の場合は「カラスがハトの卵やヒナを食べてしまっている」ことが最大の原因であったそうです。
どうでしょうか?
この議題を聞いた瞬間に思い付きだけでこの原因に行きつけた人はいるでしょうか?
もちろん、たまたま行きつけた人もいると思います。
しかし、ビジネスにおいては、様々な議題に日夜取り組まなければいけません。
勝負の分かれ目は、コンスタントに高い正答率を示すことができるかどうかです。
そのため、たまたまではだめなのです。
もちろん、論理的に分析しても、どこかで直感に頼るところも必要です。
そのため、論理的な分析をすることで必ずしも正解に辿り着けるわけではありません。
しかし、論理的な分析をして方向性を導き出しながら考えるほうが、遙かに正答率が高いといえます。
これが「発想力のある人は、論理的である」という意味合いです。
最後に
いかがだったでしょうか。本記事タイトルである「なぜ採用面接では論理的でなければいけないのか」それは、論理的な分析をすることでコンスタントに高い正答率をもち課題に望めるからということです。
これを機に、今一度普段の思考方法を見直してみてはいかがでしょうか。
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