私の後輩の話です。その後輩は我が社でも有名なイケメンで女性にとても人気があります。合コンがあると彼が参加するかしないかで女性の参加人数が左右されるほどでした。

ある日、友人に合コンに誘われ参加したそうなのですが、そこで出会った女性がすごく美人で、しかも意気投合したので、後輩はそのまま彼女を持ち帰っちゃったらしいのです。
後輩も大人ですのできっちりと、やることは済ませたのですが、よっぽど心も身体も相性が良かったのでしょう、ワンナイトの付き合いでは終わらなかったのです。

近々同棲しようと言ってその準備に買い物も一緒に行っていたらしいのですが、後輩が「今度の彼女は本当に素晴らしくて、二人で永遠の愛を誓いましたよ。」などと、のろける始末です。
私はそんな「永遠の愛など存在するものか」と後輩を馬鹿にしていました。本人は至って真剣なので、馬鹿にした私に少し怒っていたほどでした。若いゆえにその真っすぐな心が羨ましい限りですが…

その後しばらくして後輩が元気がないのに気が付きどうしたのかと尋ねると、後輩が「最近、下腹部が痒くてよく見ると毛穴に虫がいるようなのです。」と恥ずかしそうに言ってくれました。
私は「それは間違いなく毛じらみだな」と言うと「もう薬局で薬を買いました。」とのこと。私に毛じらみが、うつらないことを願いながら、「それで、彼女とうまくいってるのか？」と尋ねたのです。

後輩はあまりに痒くなったタイミングが彼女との行為のタイミングと合致するので、毛じらみは彼女からうつされたと思い、連絡したらしいのです。「下腹部が痒いのだけど、病気持ってるんじゃない？」すると彼女は「はあ、お前が病気なんじゃないの？私にうつってるかもしれないでしょ、責任とってよね、最低！」と言って電話が切られたらしいです。その後、二人は別れたことは言うまでもないのですが、その上お互いが着信拒否設定をしたらしいです。

数日前に二人で誓った永遠の愛は毛じらみによって崩れてしまいました。
やはり永遠の愛って儚いですよね？