「七福神」とは福徳をもたらす神として信仰される七体の神のことで、恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・布袋・福禄寿・寿老人の七神です。

今回のお話で出てくる「七福神」はそういうありがたい神様ではないようです。どういった「七福神」が出てくるのでしょうか？
男性が数人集まって話をすると、すぐに下ネタになってしまいます。下ネタにもいろいろありますが、今回は女性と性行為をしたときに男性が何回射精できるのか？という話題になったのです。

昔に私が聞いたことがあるのは、「６回できたら男性自身から血がにじみ、８回できたら煙が出始め、１０回できたらなんと魔法使いが出現する！」という馬鹿馬鹿しい話で、そんなことは起こるはずもないのですが、「死ぬまでに一度、魔法使いにお目にかかりたいなあ」などと、ふざけながらみんなで盛り上がっていました。

大抵の男性が一晩でできる回数は３~４回と聞きます。それ以上はなかなか聞きませんが、この日は強者が一人いたのです。「俺は７回の経験がある」と豪語したのでした。私たちはとても驚き、信じられない気持ちになりました。

先ほどの、「６回したら血がにじむといわれているその回数を超えてしまっているじゃないか。それはもう超人的だ、神の領域だ！」などと冷やかし、みんなで彼を「七福神」と呼んで盛り上がっていました。彼も「その時に七福神がお迎えに来てくれたんだ」などと調子に乗って、馬鹿なことを言っています。

ところがその中で一人だけ、何か言いたい顔をしている人がいました。少し引っ込み思案な男性です。私がそれに気づいて「どうしたの？何か言いたいの？」というと、その彼が「７回で喜ぶのは早い！」といったので、私たちはわけがわからず「どういうこと？」と聞き返すと、「俺は抜かずの３発を３セットしたことがある。合計９回やったんだ！」と自慢げに言うのです。抜かずの３発…３セット…なんと彼は９回射精したと言っているんです。

信じられません。なんとタフなのでしょう。しかも抜かずの３発って、そんなことできるのでしょうか？人間離れをしています。みんなは「途中で七福神は迎えに来たのか？」などと、馬鹿な質問を彼にしていました。残念ながら、「やり過ぎで七福神は呆れて迎えに来なかった」と彼は自慢しています。その彼のタフさに羨ましいやら悔しいやら。

しかし良いことばかりではなかったようです。彼が言うにはその９回射精した日、彼女とお祭りに行く予定だったのですが、彼女はその9回の行為のあと、股が擦れ過ぎて腫れあがり、祭りに行くことはもちろん、歩くことすらできなかったそうです。恐るべき３発３セット！
しかし彼は惜しいことをしました。だって「七福神」は呆れて迎えにこなかったものの、もう一回だけがんばれば彼は10回したことになり、魔法使いに会えていたのだから…