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【体験談】私がうつ病になった時の話<前編> きっかけと精神科の探し方

ここ数年コロナ禍もあってか、うつ病になる人が増えているようです。かくいう私も一昨年から1年ほどうつ病を経験しましたが、そこから色々な方法を試した結果今ではすっかり元気になり、念願だった演劇にも挑戦するほど体力が安定しました。
※症状にはもちろん個人差がありますので、あくまでも個人の体験談として見ていただければ幸いです。

うつ病になったきっかけ

鬱になった当時は専門学生でした。課題に熱心になりすぎて、燃え尽き症候群(それまでモチベーションを高く保っていた人があたかも燃え尽きたかのように消失してしまうこと)のようになり、その流れでうつ病になりました。

そもそもの始まりである"燃え尽きた瞬間"は、案外自分でもハッキリと認識できました。グランプリで一位をとるべく必死に取り組んでいた課題で3組同率一位と表彰されたとき、緊張の糸が切れたようになりました。それは、ホッとしたという感覚ではなく、何も感じなくなったという虚無感のようなものでした。待ちに待った受賞の瞬間に、私は喜びも悔しさも何も感じなかったのです。
その状況には当時の自分自身も違和感を覚えました。ただ、私はそうして自分を客観視できていることに安心してしまったのです。というのも、「うつ病は治っていく過程で自分を客観視できるようになり、それは回復の兆しだ」と読んだことがあったので、客観視さえできているならばそれ程深刻ではないのだと自己判断したのです。

そんな風に油断していると、燃え尽き症候群はうつ病らしくなっていき、感情のない瞬間が増えていきました。
難しいなと感じるのは、この「病院へ行ける元気がある時は行く必要を感じないが、いざ行った方がいいという頃には、(うつ病の)症状によって病院を予約する元気がない」というところです。

精神科へ行って良くなった

行き始めるタイミングは難しく感じるところがあるとは書きましたが、それでも精神科はオススメです。
私の場合「行けば治ると信じられた」ということも大きいのでしょうが、実際に通院してみて少しずつ治っていくのを実感しました。

ちなみに、病院を選ぶときの基準を専門学校の相談室の先生に当時伺ったところ、「通いやすさ(家や職場に近いなど)」と「カウンセリングがあるか」を確認するといいと仰っていました。薬の処方だけの場合とカウンセリングも含めている場合があるそうなので、自分が話を聞いてほしいかで選んでみてとのことでした。
上にも書いた通り、本当に通った方が良いと感じる頃には病院を探す元気がないため、もしこの記事を読んでいる方の中に自分がうつ病の手前にあるかもしれないという方がいらっしゃったら、万が一のために病院を調べておくことをオススメします。予約しなくても、もしものときのリスクヘッジができるだけで気がラクになるものです。

 

 

vanilla:
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