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【事件簿】ソープで失神して[おちた」時の話

「おちる」という言葉を聞くと上から下に物が移動することを連想しますが、今回の「おちる」という言葉の意味は、格闘技などの締め技で絞められた側が失神するという意味です。私は一応柔道の有段者ですがとても弱く、相手によく締めおとされていました。

経験者はわかると思いますが、締めおとされると、短時間ですが眠っている状態になってしまうのです。失神しているので周りはすごく心配して介抱してくれたりするのですが、意識が戻ったときには、なんだか疲れがとれたようなスッキリした感覚があり、むしろ元気になるぐらいなのです。

そういった感覚に近いハプニングがありましたのでここにご紹介します。

 

 私は若いころから風俗店が好きで通っていましたが、その日はお風呂もついているバージョンのお店に行きました。その日はお金をそんなに持っていなかったので短めの時間設定のお店を選びました。俗にいう大衆店です。

部屋に入ると、担当の女性がいきなり風呂にお湯を入れながら「準備しているからお客さん、先に服を脱いでくれる?」と言うのです。高級店では有り得ないことです。高級店では、まずはムードづくりをしてくれて、なんなら一戦交えることができるのです。私は「このあたりのサービスが高級店と大衆店の違いだなあ。」と思いながら服を脱ぎ始めました。

風呂のお湯もまだきちんと張れていない状態のまま、湯船に浸からされ、彼女はマットの準備をしています。よっぽど時間がないのでしょうね。彼女は作業をこなしているようで情緒がないので気分が乗ってきません。そうこうしている間にようやくマットの準備ができて、彼女が「どうぞ、お風呂から上がってください」と声を掛けてきました。少しイライラしながら私が湯船から出た瞬間でした。お湯に浸かりすぎていたのか、のぼせてしまって、私はマットの上で失神してしまったのです。冒頭で説明させていただいた「おちる」状態になったのです。

白目を剥いて横たわっている私を見て、慌てた彼女はしばらく私に声を掛け続けましたが、意識がもどりません。仕方なく救急車を呼ぶために事務所に連絡しようとしたとき、私が意識を取り戻したのです。先ほども言いましたが、おちて意識が戻った私は、疲れがとれたようなスッキリした感覚で、むしろ元気になっているので、「今、気を失っていたかな?」と元気に笑顔で言ったのでした。

彼女は心配していた緊張感から解き放たれたのか、大爆笑!お腹を抱えて涙を流しながら笑っています。今、そこで失神していた男が数十秒後に、元気いっぱい、やる気満々で笑っているのです。彼女が驚きを通り越して笑ってしまうのも無理はありません。

しかし私はそんなことよりサービス終了時間が押し迫っているのが心配です。こんなことになるのだったら、「時間に余裕のある高級店にしておくべきだった」などと今さら考えても仕方がないことを悔やみながら、さっさとサービスを受けたいと思っているのですが、彼女が爆笑していてそんなムードになりません。もう、背に腹は代えられないので、強引に「早くしてくれ!」と言って自分から始めてしまったのです。

私の人生で、爆笑している女性とそういうことをしたのはこの時が初めてでした。ちっともよくないので、皆さん長湯には注意しましょう。

humikuma:
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