【事件簿】喫茶店にて風俗の待ち合わせをした話

私の若いころ、風俗店に毎月一人で通っていたころのお話です。その日も、どの店のサービスが良いのか雑誌で調べたり店員に聞いたりしてリサーチしていたのですが、なかなか良い店が見つかりませんでした。

少し歩き疲れたと感じたときに、ビシっとスーツを決めた紳士が私に近寄り、小声で「お客さん、良い娘がいるよ。女子大生90分で3万円!」と声をかけてきたのです。胡散臭い雰囲気だったので私は「お金持ってないから無理、無理」と言って相手にしませんでした。

するとその紳士が「じゃあ、2万円でいいよ。お客さん特別だからね。」と食い下がってきたのでした。元々そういうことを目的にその場所に来ていたわけですから、私も欲が出てきます。「そんないい話あるわけないじゃん。」と興味ある空気を出してしまっていました。だってその当時、その条件は破格だったのですから。

紳士は「安くできるのには理由があって、少し待ってもらわなきゃならないのです。20分くらい…。そこの喫茶店で私と一緒に待ってもらえませんか?もちろん私がお代を支払いますので…」
歩き疲れていた私は内心「ラッキー!」と思いながらも渋々の表情を装いながら「そこまで言うなら、行っても良いかな…」と値打ちをつけて紳士の後についていったのです。アイスコーヒーにしようか、パフェにしようか、どうせ私の支払いじゃないし…。

喫茶店に入るとまず、「先にお代をいただいていいかな?女の子に渡してあげないといけないから、悪いね、頼むよ」と言われ、仕方がないので2万円を紳士に支払いました。

しばらくはその紳士に、今からやってくる女子大生の容姿を聞き出し、想像も下半身も膨らませ始めていたのでした。

そうこうしていると紳士に電話が入ったのです。紳士は「女の子から電話があって、ちょっと道に迷っているみたいだから迎えに行ってくるよ。好きな物でも食べて待っておいてよ。支払いは後でこっちがするから。」と言って店から出ていきました。

私は素直な性格でしたので、「これはチャンス!」とばかりに、パフェやらケーキやら食べたい物をゆっくり食べて待っていたのです。

しばらくして、30分ほど経ちましたが紳士が帰ってきません。徐々に嫌な予感がしてきました。

「もしかして、逃げられた?騙されたかも…」と思いましたが、もうどうしようもありません。

まずは喫茶店代を支払わなければ店外にも出ることができないのです。しかも紳士の飲んだコーヒー代まで…。2000円以上支払いました。

 

結局先に支払った2万円と合わせて2万2千円以上騙し取られたのです。
後にも先にも喫茶店で支払った人生最高額でした。皆さんも気を付けてください。。

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