【事件簿】すれ違いざまのいい香り

男性同士で雑談していると、すれ違いざまの女性特有のいい香りの話題になることがあります。

ほとんどの女性がとてもいい香りを提供してくれるので男性にとっては幸せなことです。もちろん男性陣は、誰が一番いい香りだ、あの人が良かった、などとランキングをつけたがるのが世の常です。

ところが先日、女友達とご飯を食べていた時に聞いた話なのですが、実は女性も男性の香りに敏感で、いい香りの男性はチェックしているそうです。

「スメルハラスメント」という言葉があるように、加齢臭や口臭等のマイナスイメージの臭いについて敏感であることは知っていましたが、いい香りについても女性は敏感なのですね。私はもう定年も近い年齢ですので、そういったことを聞いても特に香水を身に付けようとは思いませんが、清潔にしなければならないとは思いましたね。改めて言うほどのことではなく社会人としての最低のマナーですが。

しかし、気づかない間に女性に体臭を嗅がれていたということには驚きました。男性が常にそうしているのだから、女性も同じ人間ですので当然と言えば当然の行為ですがこの話を聞いて私はふと、思い出したことがありその女友達に次のような話をしたのです。

私の知り合いにすれ違いざまに女性の香りを楽しむことが大好きな男性がいたのです。もちろん、女性にそれと気づかれないように静かに楽しんでいました。女性に、ばれると変質者扱いされますからね。

ところが彼は少し鼻の調子の悪い日があり、勤務時間中も鼻がムズムズするので洗面所に向かったのです。そこへ行く途中の廊下で、いつも素晴らしい香りを提供してくれる女性とすれ違ったそうなのです。当然彼は大好物のその彼女の香りをいつものように、楽しむことにしたのです。

彼の鼻が本調子ではなかったので、普段より、少し強く息を吸ったのです。がその時、彼の鼻の中のゴミが微妙な働きをしたのでしょう、彼の鼻が「ピー、ピー!」と大きな音を発してしまったのです。

この事件後、彼の裏ニックネームが、「ホイッスル」と命名されたのは少しかわいそうでした。
この記事をお読みの皆さん、香りを楽しむ前に鼻のチェックをお忘れなく。

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