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【事件簿】親のこころ子知らず(R18)

私がまだ20代前半のころ、将来結婚の約束をしていた女性と交際していたときのお話です。

出会って最初の頃は外で遊んでそのまま食事をして、その後ホテルに行ってエッチする、というデートの王道パターンを繰り返すのですが、特に若いころは、時間はたっぷりあるものの、お金がないのですよね。この王道パターンは長くは続きません。

また、この年ごろは、頻繁に会ってエッチをしたいものだから、結局お互いの家で会うことが多くなりますよね。ほぼ、お金がかかりませんからね…。
一人暮らしをしていると気を遣わずにいろいろとできるのですが、私も実家住まい、この彼女も実家でお母さまと一緒に暮らしていたので、いつでも好きなときにエッチができる状況ではなかったのでした。

ですので、そのことを二人とも少しだけ不便に思っていました。
ある日いつものように彼女の部屋で一緒にゲームをして遊んでいたのですが、それがプロレスゲームで、私がとんでもなく上手かったのです。私に捕まったら、すぐに技をかけられ彼女は負けてしまうので、わたしから逃げてばかりしていたのです。

ゲームのキャラの私に捕まりそうになると彼女が「こっちに来ないで。近寄らないで。いや!来ないでって言ってるじゃない!やめてよ、もう!」などと大きな声で叫ぶのでした。すると、「バン!」と彼女の部屋のドアが勢いよく開き「あなたたち何をやってるの!」と鬼のような形相の彼女のお母さまが入ってきたのでした。

私たちはゲームのコントローラーを持ったまま、キョトンとし、「ゲームやってるんだけれど……」と微妙な空気が流れました。お母さまは状況をやっと把握し自分の勘違いだと気づき「あなたたち、本当に仲がいいのね。」と言って照れながら部屋から出ていきました。彼女はまだ「お母さん。どうしたのかな?」と状況が理解できていませんでした。鈍感な女性でした。

親っていつまでも子供のことを心配してくれるのです。それに気づかない彼女は「親のこころ子知らず」ですね。
ちなみに、この一件から、彼女宅のエッチは減るどころか増えました。それはお母さまが部屋には、もう恥ずかしくて入ってこれないと思ったからです。
こちらも、「親のこころ子知らず」ですね。

humikuma:
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